大阪市を廃止して4つの特別区に再編することの賛否を問う2度目の住民投票「大阪市廃止・特別区設置住民投票」が、2020年11月1日に投開票が行われ、反対票が賛成票を上回り、否決された。
住民投票の有権者は大阪市に住民登録している日本国籍の223万6504人で、大阪市選挙管理委員会の発表した開票速報によると、賛成67万5829票、反対69万2996票、その差は1万7167票だった。
- 令和2年11月1日 執行 大阪市を廃止し特別区を設置することについての投票の開票結果 確定(大阪市選挙管理委員会)
前回、2015年5月17日に行われた1回目の住民投票では、反対票が賛成票を1万1000票ほど上回り、僅差で否決された。しかし2015年は、大阪維新の会が看板政策として「大阪都構想」と呼ぶ「大阪市解体構想」に、自民党、公明党、民主党、共産党、社民党がこぞって反対していた。今回の住民投票では、選挙で維新と対立したくない公明党が賛成に立場を転じたにもかかわらず、否決されたのである。