2019年3月7日の国会衆議院総務委員会で、日本維新の会の足立康史衆議院議員が、「国会議員に立候補している候補者が、日本にいつ帰化したのか、知りたいと思っている国民は僕の周りには多い」と述べ、国会議員はいつ日本国籍を得たのかなど、国籍情報を国民に公開すべきだと発言した。
日本維新の会は「公職に係る二重国籍禁止法案」を議員立法として参議院に提出しており、この中で国会議員の被選挙権にかかる国籍要件として外国籍を有することを禁止し、さらに選挙公報に候補者の外国籍の得喪の履歴も掲載するよう求めている。
- 公職に係る二重国籍禁止法案(日本維新の会 提出法案一覧)
足立議員は夕刊フジに対し、「日本人に帰化した人が国権の最高機関である国会に出る際には、『愛国心がどれほどあるのか』などを確認する必要がある。『帰化情報を隠して選ばれるのは、果たして、まっとうなのか?』という問題意識から法制化を目指している」と語っている。
- 維新・足立議員が爆弾発言!「国会議員の帰化情報を公開すべきだ」 識者「履歴はプライバシーではない」(zakzak by 夕刊フジ、2019年3月8日)
日本維新の会は差別が蔓延するこの国において、「愛国心」を測る尺度として「出自をさらせ」と強要しているのである。2017年に民進党の蓮舫代表(当時)が、台湾籍を離脱できていなかったことから標的にされたように、いわれのない差別を助長することは明らかだ。維新のこの法案も、蓮舫議員の国籍問題を契機に法案提出している。